これらの例を使用するにあたり問題がある場合は、コマンドラインの使用とコマンドラインの作成に役立つヒントをご覧ください。
下記の例は、MS Word を必要としない、高速で処理が可能な'Convert Doc'変換方式を使用してDOCからDOCXへの変換例です。'Convert Doc'変換方式の代わりに、'MS Word'変換方式を使用することもできます。'MS Word'変換方式を使用する場合は下記を行ってください:
1. /M2 スイッチを/M1(このスイッチは使用する変換方式を指定します)に置き換えます。
2. /F9スイッチを削除します。(Wordは入力ファイル形式を検出します)
3. 出力ファイル形式を指定する/C13を/C12に置き換えます。
1つのファイルを変換する場合、 例えば、D:\MyFolder\Doc1.DOCをC:\Results Folder\Doc1.DOCX へ変換する場合、次の構文を使用します:
ConvertDoc /S "D:\MyFolder\Doc1.DOC" /T "C:\Results Folder\Doc1.DOCX" /F9 /C13 /M2 /V
上記の /S と/T スイッチは入力、出力パスをそれぞれ指定しています。両方のスイッチは1つのファイルを変換する場合、必要です。パスの中に空白文字がある場合は、パスを二重引用符で囲んで下さい。
/M2 スイッチは' Convert Doc 変換'方式 (3つの変換方式の内の1つ)を使用するように、'Convert Doc' に伝えています。
/F9 は入力ファイル形式でこの場合、Word DOCファイルを指定しています。' Convert Doc 変換' 方式に対するファイルタイプ定数の仕様内で出力ファイル形式を調べると、9の数字は、DOCファイルに該当します。
/C13は出力ファイル形式でこの場合、DOCX ファイルを指定しています。''Convert Doc 変換' 方式に対するファイルタイプ定数の仕様内で出力ファイル形式を調べると、13の数字は、DOCXファイルに該当します。
最後に、 /Vスイッチはメッセージボックスで変換結果をプログラムに表示させ、簡単なフィードバックを提供します。コマンドラインが完了すると、このメッセージを削除できます。また、/V の代わりに/Lスイッチを使用して変換結果を含んだ、ログファイルを作成することができます。
注: 変換ステータスの確認や、コマンドラインの完了に役立てる為、最初にVerbose (/V)スイッチを使用することを強くお勧めします。冗長モードではメッセージボックスを使用して、プログラムはコマンドラインで何が間違っているかを伝えます。
D:\ToDo\ フォルダ内にある全てのDOCファイルをDOCXファイルに変換して同じディレクトリ内に保存する場合、次の構文を使用します:
ConvertDoc /S"D:\ToDo\*.DOC" /T "D:\ToDo\*.DOCX" /F9 /C13 /M2 /V
/G スイッチは入力ファイルと同じフォルダに出力ファイルを保存することを'Convert Doc' に伝えるために使用します。その為、上記のコマンドラインは下記のコマンドラインと同じ処理になります:
ConvertDoc /S "D:\ToDo\*.DOC" /G /F9 /C13 /M2 /V
D:\ToDo\内にある全てのサブフォルダも変換対象にするには、単純に、上記の例に /R スイッチを追加します:
ConvertDoc /S "D:\ToDo\*.DOC" /G /F9 /C13 /M2 /V /R
フォルダ全体とそのサブフォルダを変換対象にして出力ファイルを別のフォルダ/ドライブに保存したい場合は、次の構文を使用します:
ConvertDoc /S"D:\ToDo\*.DOC" /T "C:\Done\*.DOCX" /F9 /C13 /M2 /V /R